2009年 04月 24日
Chéri * |
観たい映画が続々ロードショーで時間の捻出に頭を悩ませているcinephileです。
『Chéri』 Coletteの原作を映画化したもので 信号待ちしているときにカーラジオから聞こえてきた映画評につられて観にいきました。ミッシェル・ファイファーが久々に登場です。20世紀初頭にその美貌で世の男性を魅了したレア(ミッシェル・ファイファー)はそろそろ社交界からの引退を考えているが そこへ友達の息子フレッド19歳(あだ名がChéri・・・注:シェリと発音せずにシェリ と リ にアクセントのようです)が登場。。。お互いに即恋に落ちます。
彼のお母さんを演じるのがキャシー・ベイツでまたすっごい曲者。『Revolutionary Road』でも灰汁の強いおばちゃん振りを見せてくれましたがそれを上回る毒気、巧い!
時は流れて6年後、フレッドに縁談の話が持ち上がります。フレッドはレアとの関係でいろいろなことを『勉強』させてもらうわけで・・・それもフレッドの母親の魂胆!当時の貴族社会の『常識』がよく飲み込めないcinephileです。
レアはいったい何歳で設定されているのかとずっと考えましたが おそらく40歳代半ば? き・・・綺麗!レアが身にまとう衣装がなんとも素敵!ルノワールの絵画に出てくる女性を彷彿とさせます。彼女の屋敷やインテリアの家具などもアールヌーボー調でそっちのほうが気になりました。 うっとり。
フレッドはルパート・フレンド・・・スクリーンに映った姿が一瞬オーランド・ブルームみたい。これから急上昇の俳優さん・・・か?
「上質の体は長く保つことができるのよ」とレアが語るシーンがありますが、どう考えても毎日おいしいものを食べているんだろうし フィットネスコーチについて腹筋やヒップアップに励んでるわけでもなく・・・・・うらやましい限りなのでした。
以来、走りながら考えてます・・・上質の体って何? どうやったら体が上質になるの?
フレッドの結婚を機に2人の関係は終わったはずが・・・炎は消えることなく・・・。
フレッドを自分だけの人にできなかったレアの大人の女性としての姿と 結婚とレアとの関係を続けることで自分の気持ちを満足させたかったフレッドの若さゆえのエゴイズムが対極を行ってました。 ★★
舞台がパリなんだから フランス語でやってもらいたかったなあ・・・・・ぶつぶつ。
by cinephile
| 2009-04-24 14:24
| Les films