2009年 04月 28日
Welcome * |
『Welcome』 フランスでイギリスに一番近い街がカレ(Calais)の町。そこにはイギリスに渡りたい“難民”が多くたどり着きます。海の向こう側に行きたくても行けず・・・近くて遠いイギリスを海の向こうに眺めながら強制送還されることを余儀なくされる人達。そこには人種差別もあります。
イラクから歩いてやってきたクルド人の男の子ビラルと公共プールで水泳を指導するシモンのストーリー。
社会問題が背景になっているので ちょっとばかり心して観にいきました・・・というか体調がいいときじゃないとこういう映画は観られません、重いのわかってるし。
ビラルがロンドンで生活をするクルド人の恋人ミナに逢うためにドーバー海峡を泳いで渡ろうと決心して水泳を教わりたいと頼んだのがシモン(ヴァンサン・ランドン)。離婚の調停中。淋しい目をしています。難民に食事をサービスするボランティアの仕事をしている元の奥さんの気を引きたくて よりを戻したくてビラルを家にまで泊めてあげたことで 不法滞在の人間をかくまったとする罪を負わされます。
シモンがビラルを家にかくまっていることを警察に通報した隣人のアパートの玄関にある足拭きマットの文字に『Welcome』・・・なんて皮肉なんだろう・・・。
最初は別の意図でビラルを助けようと思っていたはずのシモンはだんだんビラルを放って置けなくなって まるで父親のように彼を支えてあげます。彼らの間に築かれていく絆がどんどん強くなる様子に心が温まると同時に どうあがいても何も変えられないという無力さ・空しさもこの映画にはBGMのように流れていて哀しい。ノルマンディーの低い曇り空を思い出します。 ★★★★
監督は「灯台守の恋」のフィリップ・リオレ。この映画も好きだったなぁ・・・・。
イラクから歩いてやってきたクルド人の男の子ビラルと公共プールで水泳を指導するシモンのストーリー。
社会問題が背景になっているので ちょっとばかり心して観にいきました・・・というか体調がいいときじゃないとこういう映画は観られません、重いのわかってるし。
ビラルがロンドンで生活をするクルド人の恋人ミナに逢うためにドーバー海峡を泳いで渡ろうと決心して水泳を教わりたいと頼んだのがシモン(ヴァンサン・ランドン)。離婚の調停中。淋しい目をしています。難民に食事をサービスするボランティアの仕事をしている元の奥さんの気を引きたくて よりを戻したくてビラルを家にまで泊めてあげたことで 不法滞在の人間をかくまったとする罪を負わされます。
シモンがビラルを家にかくまっていることを警察に通報した隣人のアパートの玄関にある足拭きマットの文字に『Welcome』・・・なんて皮肉なんだろう・・・。
最初は別の意図でビラルを助けようと思っていたはずのシモンはだんだんビラルを放って置けなくなって まるで父親のように彼を支えてあげます。彼らの間に築かれていく絆がどんどん強くなる様子に心が温まると同時に どうあがいても何も変えられないという無力さ・空しさもこの映画にはBGMのように流れていて哀しい。ノルマンディーの低い曇り空を思い出します。 ★★★★
監督は「灯台守の恋」のフィリップ・リオレ。この映画も好きだったなぁ・・・・。
by cinephile
| 2009-04-28 05:04
| Les films