2006年 02月 14日
My funny Valentine |
チェット・ベイカーの『My funny Valentine』♪
Viggoさまは、今日、これを聴くのかなあ~・・・・。
初めてバレンタインデーにチョコレートを渡した相手は、初めて好きになった男の子だった。あの時の気持ちはとてもピュアだったし、大切な想い出は、胸の引き出しの中にきちんとしまってある。
高校の硬式テニス部の入部説明のときに、cinephileの目を釘付けにしたひとつ年上のH先輩。男子硬式テニス部の部長だった。
「エースをねらえ!」の藤堂さんは ここにいる!!! そう思った。
素振りをしながら、球拾いをしながら、先輩が球を追う姿を目で追いかけた。
つきあいたい、なんて気持ちなど全くない 純粋な憧れの気持ちだった。
高校2年になって、クラス替えがあって、先輩が3年3組、私が2年3組だったときの喜び!!!
体育祭で縦割りのチーム分けで、先輩と同じ黄色組。(“そいつ”色?)
お、お揃いのT-シャツが着られる!はちまきもお揃い!その年の体育祭は幸せだった。リレーのアンカーで、長いはちまきをなびかせて走る姿は忘れられない。
先輩が理系で物理が得意だという話を聞いて、ちょ~文系の私が物理だけは頑張って、物理のテストの点数は悪くなかったというのも、憧れの気持ちがなせる業。
高校2年の2月14日は、心臓が破裂してしまうのではないかと思うぐらい緊張のバレンタインデーだった。
1時間目と2時間目の間の休み時間に学校の2階と3階の階段のところで倒れそうになりながらチョコレートを手渡した。手渡しするのがやっとで何もいえなかった。
とにかく先輩の姿が見えたとたん、頭が真っ白で何も覚えていないという情けない
cinephileだった。
テニス部の先輩の『追い出しコンパ』。これで最後なんだ・・・と思いながらも遠巻きにH先輩が見える位置に座った、どこまでも意気地がない私。
帰りの電車の時間が気になる頃になって、席を立ったときに 背後からぽんと肩をたたかれた。
振り返ると まっすぐ私を見ながら右手を差し出したH先輩だった。反射的に私も右手を出して先輩と握手をしていた私を もう一人の私が不思議な気持ちで見ていた。
バレンタインのときの情けない私のことを、忘れないでいてくれたんだ・・・。
先輩にやっと言えたのが「がんばってください」の一言だけ。
・・・・・・もし今H先輩にどこかでばったり会ったとしても、また何も言えずに終わってしまいそうな、何も進歩していない私が見えるような気がする。
Viggoさまは、今日、これを聴くのかなあ~・・・・。
初めてバレンタインデーにチョコレートを渡した相手は、初めて好きになった男の子だった。あの時の気持ちはとてもピュアだったし、大切な想い出は、胸の引き出しの中にきちんとしまってある。
高校の硬式テニス部の入部説明のときに、cinephileの目を釘付けにしたひとつ年上のH先輩。男子硬式テニス部の部長だった。
「エースをねらえ!」の藤堂さんは ここにいる!!! そう思った。
素振りをしながら、球拾いをしながら、先輩が球を追う姿を目で追いかけた。
つきあいたい、なんて気持ちなど全くない 純粋な憧れの気持ちだった。
高校2年になって、クラス替えがあって、先輩が3年3組、私が2年3組だったときの喜び!!!
体育祭で縦割りのチーム分けで、先輩と同じ黄色組。(“そいつ”色?)
お、お揃いのT-シャツが着られる!はちまきもお揃い!その年の体育祭は幸せだった。リレーのアンカーで、長いはちまきをなびかせて走る姿は忘れられない。
先輩が理系で物理が得意だという話を聞いて、ちょ~文系の私が物理だけは頑張って、物理のテストの点数は悪くなかったというのも、憧れの気持ちがなせる業。
高校2年の2月14日は、心臓が破裂してしまうのではないかと思うぐらい緊張のバレンタインデーだった。
1時間目と2時間目の間の休み時間に学校の2階と3階の階段のところで倒れそうになりながらチョコレートを手渡した。手渡しするのがやっとで何もいえなかった。
とにかく先輩の姿が見えたとたん、頭が真っ白で何も覚えていないという情けない
cinephileだった。
テニス部の先輩の『追い出しコンパ』。これで最後なんだ・・・と思いながらも遠巻きにH先輩が見える位置に座った、どこまでも意気地がない私。
帰りの電車の時間が気になる頃になって、席を立ったときに 背後からぽんと肩をたたかれた。
振り返ると まっすぐ私を見ながら右手を差し出したH先輩だった。反射的に私も右手を出して先輩と握手をしていた私を もう一人の私が不思議な気持ちで見ていた。
バレンタインのときの情けない私のことを、忘れないでいてくれたんだ・・・。
先輩にやっと言えたのが「がんばってください」の一言だけ。
・・・・・・もし今H先輩にどこかでばったり会ったとしても、また何も言えずに終わってしまいそうな、何も進歩していない私が見えるような気がする。
by cinephile
| 2006-02-14 05:14
| Monologue