2005年 10月 25日
Tout le monde en parle |
先週の土曜日に France2チャンネルで放映された番組「Tout le monde en parle」のViggo がゲストの部分です。
動画はお忙しいところを yoyoさんにお願いしました。この場を借りて深く感謝したいと思います。また、応援してくださったえりこさん、mizeaさん、bleuchildさんをはじめ、このブログにきてくださる方々に励ましていただいたのがとても嬉しかったです。ありがとうございました。
動画クリップはこちらからどうぞ。(一週間だけ見られますので保存したい方はお急ぎを!)
Tout le monde en parle
いろいろと 至らない訳もあると思いますが、こんな感じのトーク番組でした。ちょっと長いので申し訳ないですが・・・。 勘違いしていて、先日の記事とはちょっと違っています。結構意地悪な質問にまじめに正直に答えるViggoが素敵でした。
* *
"Tout le monde en parle"
Viggo, クローネンバーグ監督とともに登場。
司会者:Viggo Mortensen, 「ロード・オブ・ザ・リング」のアラゴルンを演じて あなたは世界的なスターになりましたね。でも1985年に初めて演じた「ウィットネス」のなかのアーミッシュの若者のあなたの姿をみてから、すごい人だと思いましたよ。だからあまり驚いてはいないんですよ。
Viggo:ありがとう。
司会者:「ウィットネス」の前には ウッディ・アレンの「カイロの紫のバラ」では、映画編集のときにあなたの出演部分がカットされてしまいましたが、あなたにとってはひどい出来事でしたよね。(Viggo,うなずく・・・)
Viggo:そうですね・・・。特に母にとっては。母には「金曜日に公開の映画に僕が出るよ」と言ったのに、僕はいなかったから。
司会者:「ロード・オブ・ザ・リング」の話を持ちかけられたときは あなたはトールキンを読んだことがなかったけれど、11歳のあなたの息子さんが「パパ、すっごくいい話だからやってよ!」と言ったんですよね。
Viggo:はい。
司会者:よい選択でしたよね。
Viggo:そうですね。彼は僕のエージェントですよ。
司会者:あなたは世界的スターになりましたが、同時にセックスシンボルにもなりました あなたは、真のアーティストでもありますよね、Viggo、映画だけでは満足せずに、出版されてる詩人であり、展覧会も開いている写真家であり、画家であり、録音ジャズのミュージシャンでもあるわけですよね。 (会場、拍手 ぱちぱち)
司会者:あなたはフランス語も話すのですね。
Viggo:少しです、少し。
司会者:何でもできるのですね。
Viggo照れ笑い・・・。
司会者:彼って カッコいいですよね・・・(モニカ・ベルッチに向かって)カッコいいと思わない?
モニカ:本当に カッコいいです。
司会者:モニカ・ベルッチは 撮影現場でヴァンサン・カッセルと知り合ったわけで・・・可能性ってあるわけですよね~。
うなずくモニカ。
野次を入れるほかの出演者(この番組のレギュラーらしい):あんた、引っ掻き回すの好きだなあ・・・
モニカ:ホント、さっきもそう言ったところなの。
野次の親父:カップルの間に波風を立てるのが好きなんだよな・・・。
司会者:結婚してますか?Viggo?
Viggo:いいえ。
司会者:あ、あ・・・・ってことは可能性は・・・・
(クローネンバーグ監督がなんか言ってるんですけど・・・聞き取れません・・・ごめんなさい・・・・・cinephile)
Viggo:彼女は ご主人を愛しているんですよ~。
司会者:あなたは ハリウッド、ロスの中心には住んでいませんよね。Veniceに住んでいるんですよね。あなたの生活は ハリウッドシステムから外れているのですね。
Viggo:そうですね。
司会者:あなたは 遺伝子3、スキャナーX、ビデオドローム、デッドゾーン・・・・・などを作ったデヴィッド・クローネンバーグ監督の新作の映画の主役ですね。僕はあなたの映画の「クラッシュ」を妻と見に行きましたけど、すごかったですね。映画館を出たときは二人とも大興奮でした。車の事故の話でしたね。
クローネンバーグ監督:あなたは車で帰宅したんですか?
司会者:いいえ・・・。
クローネンバーグ:車だったらもっとすごかったのに~。
司会者:走って帰ったんですよ!ほんとに信じられないぐらいすごい映画でした。
クローネンバーグ:ありがとう。
司会者:新作の映画「ヒストリー・オブ・ヴァイオレンス」をViggo Mortensenが演じるわけですが、ほかにはマリア・ベロ、ウィリアム・ハート、エド・ハリスが出演ですね。僕がかいつまんで説明すると、インディアナポリスのミルブルックという小さな町で、Viggoはマリア・ベロと二人の子供と平穏な生活を送っていたわけで、典型的なアメリカ中西部の幸せな家族だったんですよね。Viggoはそこでバーレストランを経営、ある晩、二人の非常に暴力的な男たちがこのレストランで 非情の殺戮を繰り広げようとしたところ、優しい父である彼が この二人を殺すわけです。それもかなり正確かつプロフェッショナルな殺し方で。で、Viggoは国民的英雄になるわけですが、そこへエド・ハリスがかつてのViggoが彼の眼を有刺鉄線でくりぬいたと証言するわけです。・・・・てことで そこからがクローネンバーグなんですよ!突然ジョン・フォードの映画に出てくるような英雄になった男が実は極悪な犯罪者だったかもしれないと言うことですね。
クローネンバーグ:たぶんね・・、わからないんですよ・・・。ヒッチコック的な筋書きになる可能性もあるし、ヒーローが無実の罪に問われているのか知れないですから。
司会者:そうですね。冒頭は ジョン・フォード的な非常にアメリカ的な、一家の主が家族・国を守る みたいな神話が別なところに行き着くわけで。
クローネンバーグ:そのとおりです。まったく別なミステリー的なところへたどり着く。その辺は全くジョン・フォードの映画ではないですね。
司会者:これからそのクリップを見ますけど・・・おふたりで一緒に言ってください。"マニエト・セルジュ"ですよ、はい1,2,3!
二人:マニエト・セルジュ!
ヴィデオクリップが流れる・・・。
司会者:デヴィッド、あなたの映画は暴力的で、映画館であなたの映画を見た人が同じようなことをするのではと言う声もありますが、そんな質問にあなたは「もしそうだとしたら、この世に暴力的な映画はたくさんあるわけだから、生き残ってる人は少ないだろう」と答えましたが・・・
クローネンバーグ:その通りです。多分私自身、映画で5000人は殺されているところを見ていますが、今のところ私自身は誰も殺してないですよ。だから私は 映画館で見たことを必然的にやってしまうかというとそうではないという、生きた証拠ですね。
司会者:一方で、あなたは かつてベーコンが言っていたように セックスと暴力は通じるところがあると語っています。
クローネンバーグ:そうですね・・・、ベーコンを引用するとはよい表現ですが、本当にセックスには暴力が関係してくることもあるし、逆の場合もある。動物の本性とでもいいますか・・・。
司会者:(モニカ・ベルッチに向かって)モニカ、彼と映画を作りたいとは思いませんか?
モニカ:私にはとても・・・・
クローネンバーグ:いやあ、すばらしい女優さんですよね。『Irreversible』(邦題:アレックス)の中では、本当にすばらしかったです。セックスと暴力が共存していましたね。
司会者:ギャスパー・ノエのですね。お気に入りですか?
クローネンバーグ:はい。映画を見ましたが、驚くような映画でした。・・・彼女にしたら、ちょっと気兼ねする話ですか・・。先に進みましょう!
司会者:あなたは 映画を作るときに「砂場で一緒に遊ぼう」と声をかけるそうですが、映画制作のViggoはいかがですか?仕事がしやすい人だと聞いていますが・・・。人は彼のことを
No Ego Viggoと呼んでいるようですね。彼は寛大で、監督にも協力的で・・・
クローネンバーグ:本当です。彼は 仕事仲間であり、すばらしい協力者であり、撮影のときもかなり密接な関係を築きました。実は結婚するつもりなんですよ。さっき結婚の話が出てましたけど、実は気兼ねしましたね、だって私たちはとても親しいので・・・。ほら、おそろいのシャツも着てるんですよ。
司会者:どこでフランス語を覚えたのですか、Viggo?
Viggo:ケベック近くのカナダの国境付近に住んでいたことがあるんです。
司会者:(監督に)あなたは カナダ人ですよね。アメリカ人ではないですね。
クローネンバーグ:フランス語は話しますが、ケベック付近に住んだことがないんです。私は(フランスの)アルプス・マリティム県のトゥーレットに住んでいたのですよ。
司会者:あ、そうでしたね。僕が初めてカンヌ映画祭に行ったときには 監督自ら映画のポスターを貼っていましたっけ。あれからずいぶんと変りましたよね。
クローネンバーグ:「Frisson」と言う映画でした。
司会者:あなたの最初の映画でしたね。
* *
司会者:それでは「アンチ・ヒーローインタビューに入ろうと思います」
司会者: Viggo, あなたは、可愛くないからという理由で 女の子を断ったことがありますか(家に返したことがありますか?)?
Viggo:(2秒ぐらい間が空いて・・・)女の子は皆綺麗だと思います。(会場 拍手!ぱちぱち, モニカも拍手!)
司会者: よそで認知してない子供を作りましたか?
Viggo:Non, ないと思います。
司会者:他人に向かって犬を放したことはありますか、自分自身で行動する前に?
Viggo:Non.
司会者:誰かがあなたのこと悪く言ったのを聞かない振りをしたことはありますか?
Viggo:そういうことは気にしません。
司会者:危険がないシーンで スタントマンを要求したことはありますか?たとえばセックスのシーンとか・・・。
クローネンバーグ:「History of Violence」の映画の中では Viggo自身がすべて演じています。
司会者:全裸になるシーンで、その場のスタジオのテクニシャンに外に出るように求めたことはありますか?
Viggo:(ちょっと考えて)ないと思います。
司会者:愛人に「妻と別れるつもりだ」と、その気もないのに約束をしたことはありますか?
モニカ・ベルッチ、首を振りながら下を向く。
司会者:ヴァンサン・カッセルが泣き崩れるだろうねえ・・・。
モニカ:そうね、カッセルが泣き崩れるわね。
Viggo:自分のプライベートなことを話すことに慣れていないんだ。本当なんだよ。
司会者:今までで友達の彼女を奪ったことはありますか?
Viggo:ベルギー人の女性ね。
さっきの野次のオヤジ:あ、それはたいした問題にはならないだろうな・・・(フランスとベルギーの間ってこんなもんです・・・cinephile)ベルギーの男友達のなら。
司会者:一緒に寝た女性が眼を覚ます前に姿を消したことはありますか?
Viggo:絶対にないです。
司会者、モニカに向かって・・・「彼、いい人だよね。真のヒーローだよね」
モニカ うなずく。
司会者:デキモノを隠そうとして化粧をしたことはありますか?
Viggo:Non, あなたは? (Viggo, してやったりと笑顔。会場、盛り上がる)
聞き返された司会者は:若いころはねえ、14歳ぐらいのときはにきびをクレアラシルで隠そうとしたよ。逆効果だったけどね。
司会者:自分のことを明らかに嫌いだと思っている人と握手をしたことがありますか?
Viggo:したことはないです。
司会者:レストランで女性にお勘定を払ってもらったことはありますか?
Viggo:Oui.
野次のオヤジ:あるよなあ・・・
Viggo::Oui.
司会者:自分が書いたと信じ込ませてほかの作家の作品を暗唱したことはありますか?
Viggo:Non.
司会者:早く"したい"のが目的で、「君は僕の人生の中で一番の女性だ」と口説いたことはありますか?
Viggo:(間髪いれずに)Oui.
ど~っと沸く会場。
司会者:いいじゃないの・・・いい人なんだよ彼は。彼は正直者なんだよ~。えらいじゃない、正直な事言って。
司会者:撮影現場で ほかの俳優を首にさせたことはありますか?
Viggo:Non。僕にはそんな権限はないです。そんな権限があったとしても 利用はしないです。
司会者:別れた女から プレゼントしたものを取り返したことはありますか?
Viggo:Non.
司会者:飲みすぎて酔っ払った女と"しちゃった"ことはありますか?
Viggo:(Viggo、口の端がちょっと上がって・・・間をおきます)
司会者:Viggo, you remember...
Viggo:たぶんね。
* *
動画はお忙しいところを yoyoさんにお願いしました。この場を借りて深く感謝したいと思います。また、応援してくださったえりこさん、mizeaさん、bleuchildさんをはじめ、このブログにきてくださる方々に励ましていただいたのがとても嬉しかったです。ありがとうございました。
動画クリップはこちらからどうぞ。(一週間だけ見られますので保存したい方はお急ぎを!)
Tout le monde en parle
いろいろと 至らない訳もあると思いますが、こんな感じのトーク番組でした。ちょっと長いので申し訳ないですが・・・。 勘違いしていて、先日の記事とはちょっと違っています。結構意地悪な質問にまじめに正直に答えるViggoが素敵でした。
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"Tout le monde en parle"
Viggo, クローネンバーグ監督とともに登場。
司会者:Viggo Mortensen, 「ロード・オブ・ザ・リング」のアラゴルンを演じて あなたは世界的なスターになりましたね。でも1985年に初めて演じた「ウィットネス」のなかのアーミッシュの若者のあなたの姿をみてから、すごい人だと思いましたよ。だからあまり驚いてはいないんですよ。
Viggo:ありがとう。
司会者:「ウィットネス」の前には ウッディ・アレンの「カイロの紫のバラ」では、映画編集のときにあなたの出演部分がカットされてしまいましたが、あなたにとってはひどい出来事でしたよね。(Viggo,うなずく・・・)
Viggo:そうですね・・・。特に母にとっては。母には「金曜日に公開の映画に僕が出るよ」と言ったのに、僕はいなかったから。
司会者:「ロード・オブ・ザ・リング」の話を持ちかけられたときは あなたはトールキンを読んだことがなかったけれど、11歳のあなたの息子さんが「パパ、すっごくいい話だからやってよ!」と言ったんですよね。
Viggo:はい。
司会者:よい選択でしたよね。
Viggo:そうですね。彼は僕のエージェントですよ。
司会者:あなたは世界的スターになりましたが、同時にセックスシンボルにもなりました あなたは、真のアーティストでもありますよね、Viggo、映画だけでは満足せずに、出版されてる詩人であり、展覧会も開いている写真家であり、画家であり、録音ジャズのミュージシャンでもあるわけですよね。 (会場、拍手 ぱちぱち)
司会者:あなたはフランス語も話すのですね。
Viggo:少しです、少し。
司会者:何でもできるのですね。
Viggo照れ笑い・・・。
司会者:彼って カッコいいですよね・・・(モニカ・ベルッチに向かって)カッコいいと思わない?
モニカ:本当に カッコいいです。
司会者:モニカ・ベルッチは 撮影現場でヴァンサン・カッセルと知り合ったわけで・・・可能性ってあるわけですよね~。
うなずくモニカ。
野次を入れるほかの出演者(この番組のレギュラーらしい):あんた、引っ掻き回すの好きだなあ・・・
モニカ:ホント、さっきもそう言ったところなの。
野次の親父:カップルの間に波風を立てるのが好きなんだよな・・・。
司会者:結婚してますか?Viggo?
Viggo:いいえ。
司会者:あ、あ・・・・ってことは可能性は・・・・
(クローネンバーグ監督がなんか言ってるんですけど・・・聞き取れません・・・ごめんなさい・・・・・cinephile)
Viggo:彼女は ご主人を愛しているんですよ~。
司会者:あなたは ハリウッド、ロスの中心には住んでいませんよね。Veniceに住んでいるんですよね。あなたの生活は ハリウッドシステムから外れているのですね。
Viggo:そうですね。
司会者:あなたは 遺伝子3、スキャナーX、ビデオドローム、デッドゾーン・・・・・などを作ったデヴィッド・クローネンバーグ監督の新作の映画の主役ですね。僕はあなたの映画の「クラッシュ」を妻と見に行きましたけど、すごかったですね。映画館を出たときは二人とも大興奮でした。車の事故の話でしたね。
クローネンバーグ監督:あなたは車で帰宅したんですか?
司会者:いいえ・・・。
クローネンバーグ:車だったらもっとすごかったのに~。
司会者:走って帰ったんですよ!ほんとに信じられないぐらいすごい映画でした。
クローネンバーグ:ありがとう。
司会者:新作の映画「ヒストリー・オブ・ヴァイオレンス」をViggo Mortensenが演じるわけですが、ほかにはマリア・ベロ、ウィリアム・ハート、エド・ハリスが出演ですね。僕がかいつまんで説明すると、インディアナポリスのミルブルックという小さな町で、Viggoはマリア・ベロと二人の子供と平穏な生活を送っていたわけで、典型的なアメリカ中西部の幸せな家族だったんですよね。Viggoはそこでバーレストランを経営、ある晩、二人の非常に暴力的な男たちがこのレストランで 非情の殺戮を繰り広げようとしたところ、優しい父である彼が この二人を殺すわけです。それもかなり正確かつプロフェッショナルな殺し方で。で、Viggoは国民的英雄になるわけですが、そこへエド・ハリスがかつてのViggoが彼の眼を有刺鉄線でくりぬいたと証言するわけです。・・・・てことで そこからがクローネンバーグなんですよ!突然ジョン・フォードの映画に出てくるような英雄になった男が実は極悪な犯罪者だったかもしれないと言うことですね。
クローネンバーグ:たぶんね・・、わからないんですよ・・・。ヒッチコック的な筋書きになる可能性もあるし、ヒーローが無実の罪に問われているのか知れないですから。
司会者:そうですね。冒頭は ジョン・フォード的な非常にアメリカ的な、一家の主が家族・国を守る みたいな神話が別なところに行き着くわけで。
クローネンバーグ:そのとおりです。まったく別なミステリー的なところへたどり着く。その辺は全くジョン・フォードの映画ではないですね。
司会者:これからそのクリップを見ますけど・・・おふたりで一緒に言ってください。"マニエト・セルジュ"ですよ、はい1,2,3!
二人:マニエト・セルジュ!
ヴィデオクリップが流れる・・・。
司会者:デヴィッド、あなたの映画は暴力的で、映画館であなたの映画を見た人が同じようなことをするのではと言う声もありますが、そんな質問にあなたは「もしそうだとしたら、この世に暴力的な映画はたくさんあるわけだから、生き残ってる人は少ないだろう」と答えましたが・・・
クローネンバーグ:その通りです。多分私自身、映画で5000人は殺されているところを見ていますが、今のところ私自身は誰も殺してないですよ。だから私は 映画館で見たことを必然的にやってしまうかというとそうではないという、生きた証拠ですね。
司会者:一方で、あなたは かつてベーコンが言っていたように セックスと暴力は通じるところがあると語っています。
クローネンバーグ:そうですね・・・、ベーコンを引用するとはよい表現ですが、本当にセックスには暴力が関係してくることもあるし、逆の場合もある。動物の本性とでもいいますか・・・。
司会者:(モニカ・ベルッチに向かって)モニカ、彼と映画を作りたいとは思いませんか?
モニカ:私にはとても・・・・
クローネンバーグ:いやあ、すばらしい女優さんですよね。『Irreversible』(邦題:アレックス)の中では、本当にすばらしかったです。セックスと暴力が共存していましたね。
司会者:ギャスパー・ノエのですね。お気に入りですか?
クローネンバーグ:はい。映画を見ましたが、驚くような映画でした。・・・彼女にしたら、ちょっと気兼ねする話ですか・・。先に進みましょう!
司会者:あなたは 映画を作るときに「砂場で一緒に遊ぼう」と声をかけるそうですが、映画制作のViggoはいかがですか?仕事がしやすい人だと聞いていますが・・・。人は彼のことを
No Ego Viggoと呼んでいるようですね。彼は寛大で、監督にも協力的で・・・
クローネンバーグ:本当です。彼は 仕事仲間であり、すばらしい協力者であり、撮影のときもかなり密接な関係を築きました。実は結婚するつもりなんですよ。さっき結婚の話が出てましたけど、実は気兼ねしましたね、だって私たちはとても親しいので・・・。ほら、おそろいのシャツも着てるんですよ。
司会者:どこでフランス語を覚えたのですか、Viggo?
Viggo:ケベック近くのカナダの国境付近に住んでいたことがあるんです。
司会者:(監督に)あなたは カナダ人ですよね。アメリカ人ではないですね。
クローネンバーグ:フランス語は話しますが、ケベック付近に住んだことがないんです。私は(フランスの)アルプス・マリティム県のトゥーレットに住んでいたのですよ。
司会者:あ、そうでしたね。僕が初めてカンヌ映画祭に行ったときには 監督自ら映画のポスターを貼っていましたっけ。あれからずいぶんと変りましたよね。
クローネンバーグ:「Frisson」と言う映画でした。
司会者:あなたの最初の映画でしたね。
* *
司会者:それでは「アンチ・ヒーローインタビューに入ろうと思います」
司会者: Viggo, あなたは、可愛くないからという理由で 女の子を断ったことがありますか(家に返したことがありますか?)?
Viggo:(2秒ぐらい間が空いて・・・)女の子は皆綺麗だと思います。(会場 拍手!ぱちぱち, モニカも拍手!)
司会者: よそで認知してない子供を作りましたか?
Viggo:Non, ないと思います。
司会者:他人に向かって犬を放したことはありますか、自分自身で行動する前に?
Viggo:Non.
司会者:誰かがあなたのこと悪く言ったのを聞かない振りをしたことはありますか?
Viggo:そういうことは気にしません。
司会者:危険がないシーンで スタントマンを要求したことはありますか?たとえばセックスのシーンとか・・・。
クローネンバーグ:「History of Violence」の映画の中では Viggo自身がすべて演じています。
司会者:全裸になるシーンで、その場のスタジオのテクニシャンに外に出るように求めたことはありますか?
Viggo:(ちょっと考えて)ないと思います。
司会者:愛人に「妻と別れるつもりだ」と、その気もないのに約束をしたことはありますか?
モニカ・ベルッチ、首を振りながら下を向く。
司会者:ヴァンサン・カッセルが泣き崩れるだろうねえ・・・。
モニカ:そうね、カッセルが泣き崩れるわね。
Viggo:自分のプライベートなことを話すことに慣れていないんだ。本当なんだよ。
司会者:今までで友達の彼女を奪ったことはありますか?
Viggo:ベルギー人の女性ね。
さっきの野次のオヤジ:あ、それはたいした問題にはならないだろうな・・・(フランスとベルギーの間ってこんなもんです・・・cinephile)ベルギーの男友達のなら。
司会者:一緒に寝た女性が眼を覚ます前に姿を消したことはありますか?
Viggo:絶対にないです。
司会者、モニカに向かって・・・「彼、いい人だよね。真のヒーローだよね」
モニカ うなずく。
司会者:デキモノを隠そうとして化粧をしたことはありますか?
Viggo:Non, あなたは? (Viggo, してやったりと笑顔。会場、盛り上がる)
聞き返された司会者は:若いころはねえ、14歳ぐらいのときはにきびをクレアラシルで隠そうとしたよ。逆効果だったけどね。
司会者:自分のことを明らかに嫌いだと思っている人と握手をしたことがありますか?
Viggo:したことはないです。
司会者:レストランで女性にお勘定を払ってもらったことはありますか?
Viggo:Oui.
野次のオヤジ:あるよなあ・・・
Viggo::Oui.
司会者:自分が書いたと信じ込ませてほかの作家の作品を暗唱したことはありますか?
Viggo:Non.
司会者:早く"したい"のが目的で、「君は僕の人生の中で一番の女性だ」と口説いたことはありますか?
Viggo:(間髪いれずに)Oui.
ど~っと沸く会場。
司会者:いいじゃないの・・・いい人なんだよ彼は。彼は正直者なんだよ~。えらいじゃない、正直な事言って。
司会者:撮影現場で ほかの俳優を首にさせたことはありますか?
Viggo:Non。僕にはそんな権限はないです。そんな権限があったとしても 利用はしないです。
司会者:別れた女から プレゼントしたものを取り返したことはありますか?
Viggo:Non.
司会者:飲みすぎて酔っ払った女と"しちゃった"ことはありますか?
Viggo:(Viggo、口の端がちょっと上がって・・・間をおきます)
司会者:Viggo, you remember...
Viggo:たぶんね。
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by cinephile
| 2005-10-25 05:43
| Viggo3どぅわいすき